継続動詞と瞬間動詞の違いとは?見分け方をわかりやすく解説
継続動詞と瞬間動詞とは?
日本語の動詞は、動作や変化が時間の中でどのように成立するかという観点から分類することができます。
その中でも重要なのが、
継続動詞(けいぞくどうし)
と
瞬間動詞(しゅんかんどうし)
です。
たとえば、
本を読む。
の「読む」は、ある程度の時間にわたって続く動作です。
読み始める
↓
読んでいる
↓
読み終わる
というように、動作の途中を考えることができます。
このような動詞が継続動詞です。
一方、
駅に着く。
の「着く」は、
まだ駅に着いていない
状態から、
駅に着いた
状態への変化を表します。
未到着
↓
着く
↓
到着済み
という状態の切り替わりに注目しています。
このような動詞が瞬間動詞です。
カメちゃん
「瞬間動詞」って、一瞬で終わる動詞ってこと?
ツル先生
単純に時間が短いという意味ではありません。「状態が変わる成立点」に注目していると考えると分かりやすいですよ。
1. 継続動詞とは?
継続動詞とは、ある程度の時間にわたって続く動作・出来事を表す動詞です。
たとえば、
- 読む
- 食べる
- 走る
- 歩く
- 勉強する
- 話す
- 働く
などがあります。
本を読む。
なら、「読む」という動作には時間的な広がりがあります。
読み始める
↓
読んでいる
↓
読み終わる
という途中の段階を考えることができます。
そのため、
今、本を読んでいます。
と言えば、読むという動作が現在進行中であることを表せます。
たとえば、
食べる
を考えてみましょう。
食事は通常、
食べ始める
↓
食べている
↓
食べ終わる
という時間的な流れを持っています。
同じように、
走る
なら、
走り始める
↓
走っている
↓
走り終わる
という途中の時間があります。
つまり継続動詞では、その動作の内部にある時間を捉えることができます。
2. 瞬間動詞とは?
瞬間動詞とは、ある状態から別の状態への変化・成立を表す動詞です。
たとえば、
着く
があります。
駅に着く。
という場合、
まだ駅に着いていない
状態から、
駅に着いた
状態への変化が起こります。
つまり、「着く」が表している中心的な部分は、
未到着 → 到着
という変化です。
ほかにも、
- 死ぬ
- 開く
- 閉まる
- 消える
- 落ちる
などは、状態の変化・成立に注目する動詞として考えることができます。
瞬間動詞は本当に「一瞬」で終わる?
「瞬間動詞」という名前を見ると、
非常に短い時間で終わる動作
だと思うかもしれません。
しかし、重要なのは単純な現実の時間の長さではありません。
たとえば、
死ぬ
を考えてみましょう。
現実には、死に至るまでに長い時間がかかる場合もあります。
しかし、「死ぬ」という動詞が捉えている中心的な変化は、
生きている
↓
死ぬ
↓
死んでいる
という状態の切り替わりです。
つまり、「何秒かかるか」という問題ではなく、
動詞が状態変化の成立点を捉えている
ことが重要です。
「着く」も移動時間の長さとは関係ない
東京から大阪に着く。
という場合、移動そのものには数時間かかるかもしれません。
しかし、「着く」が表しているのは、その数時間の移動全体ではありません。
まだ大阪にいない
↓
移動する
↓
大阪に着く
↓
大阪に到着している
という中の、到着が成立する部分に注目しています。
したがって、
移動に長い時間がかかるから「着く」は継続動詞
とはなりません。
「着く」という動詞自体が、どの部分を捉えているのかを見る必要があります。
継続動詞と瞬間動詞の基本的な違い・見分け方
二つの違いを簡単に整理すると、
継続動詞
↓
動作そのものに時間的な広がりがある
瞬間動詞
↓
状態の変化・成立点を捉える
となります。
たとえば、
読む
なら、
読む途中
があります。
一方、
着く
では、
未到着 → 到着
という変化の成立が重要になります。
見分け方1:「~ている」を付けてみる
継続動詞と瞬間動詞を見分ける大きなヒントになるのが、
~ている
です。
まず、
読む
に「~ている」を付けてみましょう。
本を読んでいる。
この文は、
今、読むという動作の途中である
という意味になります。
つまり、
読む
↓
読んでいる
↓
動作の進行
です。
このように「~ている」が動作の途中を表すなら、継続動詞である可能性が高くなります。
では、
着く
に「~ている」を付けてみましょう。
田中さんはもう駅に着いています。
この文は通常、
田中さんが今まさに「着く」という出来事の途中にいる
という意味ではありません。
すでに駅に到着した状態にある
という意味です。
つまり、
着く
↓
到着という変化が成立する
↓
着いている
↓
到着した結果の状態
となります。
次の二つを比べると、違いが分かりやすくなります。
田中さんは本を読んでいる。
↓
読む途中
↓
進行
一方、
田中さんは駅に着いている。
↓
すでに着いた
↓
結果状態
です。
同じ「~ている」でも、前に来る動詞の性質によって意味が変わっています。
見分け方2:「その動作の途中」を考えられる?
もう一つの見分け方は、
その動詞が表す出来事そのものの途中を考えられるか
です。
たとえば、
読む
なら、
読む途中
があります。
食べる
なら、
食べる途中
があります。
走る
なら、
走っている途中
があります。
そのため、これらは継続動詞として考えやすい動詞です。
一方、
着く
では、
未到着から到着へ切り替わること
が中心です。
死ぬ
でも、
生きている状態から死んだ状態への変化
が中心です。
このように、途中の動作より変化が成立する点に注目するものは、瞬間動詞として考えられます。
見分け方3:「~始める」「~終わる」を考えてみる
継続動詞では、
~始める
~終わる
という段階を考えやすいものが多くあります。
たとえば、
読み始める
読み終わる
食べ始める
食べ終わる
走り始める
などです。
これは、動作に時間的な広がりがあるからです。
一方、瞬間動詞では、動詞が表す変化そのものについて成立前/成立後の対比が重要になります。
ただし、「~始める」「~終わる」と文法的に組み合わせられるかだけで、機械的に分類できるわけではありません。
あくまで意味を考えるためのヒントとして使いましょう。
まとめ
継続動詞とは、時間的にある程度続く動作を表す動詞です。
たとえば、
読む
食べる
走る
歩く
勉強する
などがあります。
これらに「~ている」を付けると、
読んでいる
食べている
走っている
のように、動作の進行を表すことができます。
一方、瞬間動詞は、状態の変化・成立に注目する動詞です。
たとえば、
着く
開く
閉まる
死ぬ
などがあります。
これらに「~ている」を付けると、
着いている
開いている
死んでいる
のように、変化した結果の状態を表すことがあります。
見分けるときのポイントは、
その出来事自体に途中がある?
です。
読む
↓
途中がある
↓
継続動詞
着く
↓
未到着から到着への成立点を表す
↓
瞬間動詞
さらに「~ている」を付けて、
途中を表すのか
結果を表すのか
を見ると違いが分かりやすくなります。
カメちゃん
「瞬間」って、時間が短いかどうかじゃないんだね。
ツル先生
はい。「何秒かかるか」ではなく、動詞が出来事の途中を捉えるのか、状態が変わる成立点を捉えるのかを見るのがポイントです。
読む → 読んでいる → 途中 → 継続動詞
着く → 着いている → 結果 → 瞬間動詞
この違いを押さえると、日本語の「~ている」が「進行」と「結果状態」の両方を表せる理由も理解しやすくなります。